カナダ文化

【カナダ留学】カナダには1円がない⁈端数のお金の払い方

【Phased Out The Penny in Canada】
今回はカナダで買い物するときに直面する、日本円で言う1円に相当する最も小さい硬貨単位だったペニーが廃止された後の、ちょっと不思議な端数の払い方について書いていきます!

目次

以前のカナダ硬貨の種類

2013年以前、カナダでは6種類の硬貨が使われていました。

  • 1セント硬貨(1¢):通称penny(ペニー)
  • 5セント硬貨(5¢):通称nickel(ニッケル)
  • 10セント硬貨(10¢):通称dime(ダイム)
  • 25セント硬貨(25¢):通称quarter(クォーター)
  • 1ドル硬貨(1$):通称loonie(ルーニー)
  • 2ドル硬貨(2$):通称toonie(トゥーニー)

2020年1月現在1カナダドル=約84円ですが、感覚としては、1セントが1円玉、5セントが5円玉、10セントが10円玉、50円玉がなくて25セント、1ドルが100円玉、500円玉がなくて2ドル(※500円玉に相当する5ドルは紙幣)といったようなものでした。

ペニー製造廃止の理由となった問題

けれど、ペニーに関していくつか問題があり、2013年をもってカナダではペニーの製造が廃止されたのです。

    • 問題1.製造コストが1セント以上かかる。

ペニーは亜鉛を原材料として作られていたのですが、1セント硬貨一枚製造するのに1.6セント以上のコストがかかっていたそうです。

ペニーを廃止して、年間あたり約1100万カナダドル(約8億9千万円)も費用を減らすことができたようです。

    • 問題2.一度に25枚までしか1セント硬貨で支払いができない。

それほど問題ではないような気がしますが、一度の会計で出せる1セント硬貨の数に限りがあり、「使いにくい」という声も多く出ていたようです。

(数字に弱い人も多く、今でもよくおつりの計算間違えられたりするのでそもそも1セント単位まであるのが面倒くさいというのもあるかも?)

2013年以前も比較的、カード社会が主流になりつつあったカナダですが、これを機に一気にキャッシュレスなカード社会が進んだそうです。ただ、1セント硬貨が製造廃止、使用中止になったからと言って、会計時に1セントの単位がなくなったわけではないので5セント硬貨では払えない時、例えば会計額が「22.23ドル」の場合端数をどう払うか問題が出てきます。

ペニー廃止以降の端数の払い方

クレジットやデビットなどのカード払いの場合は、会計額通りの請求・支払いとなります。

現金払いの場合は、以下のシステムで払います。

  • 5.01ドルと5.02ドルの場合は、「5.00ドル」
  • 5.03ドルと5.04ドルの場合は、「5.05ドル」

として支払います。

5.005.01-5.025.03-5.045.05

切り下げされたら「得した?」、切り上げされたら「損した?」と思うかもしれませんが、少なく払っている時もあれば、多く払っている時もあるので、プラスマイナスゼロになるのだと思います笑

【おまけ】カナダ貨幣知識『偽札の見分け方』

最後におまけでカナダ紙幣に関する、知っておくと便利な知識を紹介。

知っている方も多いと思いますが、カナダ『紙幣』と言いましたが、カナダの場合はポリマー素材のお金を使用しています。そのため日本の紙幣とは違い、液体や汚れに強く、丈夫な素材で手で裂こうとしても破れません。

日本では紙製の「偽札」が使われても、巧妙に作られていると見分けにくのですが、カナダでは「偽札」の見分け方として最も簡単な方法は「手で触り、ちぎろうとしてみる」ことです。(専用の機械や道具を使った見分け方もあります)

なのでカナダにて「なんかこの紙幣怪しい、、」と思ったら、端の方でちぎれるか試してみてください。ちぎれたら「偽札」です。(※2011年以降のポリマー素材のお金に対応する見分け方です)

まとめ

今回は初見だとちょっとややこしいカナダでのお金の端数の払い方と、おまけでカナダの偽札の見分け方についてでした。これからカナダに来る方、カナダに来たばかりの方の参考になったら嬉しいです!