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植物由来のミルクを選んでみる【カナダでベジタリアン・ヴィーガン】

【Why Don’t You Pick Up Dairy Free?】
カナダに来て、日本人が驚くことの1つに「カフェの多さ」「カナダ人のコーヒー片手に歩く人の多さ」があると思います。そして、以前の記事にも取り上げましたが、カナダ人には健康志向・環境配慮の意識が高い人が多く、ベジタリアン・ヴィーガンの人もたくさんいます。
(以前の記事はこちら:【カナダの食文化】ベジタリアン・ヴィーガンを知ろう!

今回は、そんなカナダのカフェに入って気づく「牛乳」以外のミルクの選択肢が多いことについて紹介します。

「牛乳以外のミルク」とは、牛から採れる動物由来のミルクではなく、植物由来のミルクのことです。牛乳が苦手な方、アレルギーがある方、またはベジタリアン・ヴィーガンに興味がある方、環境を大事にしたい方ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

1.カナダ人のカフェ文化

まずは、植物由来のミルクについて知る前に、カナダのカフェ文化について少し説明します。冒頭で日本人が驚くほどのカフェの多さと書きましたが、どれほどカナダ人がコーヒー好きなのか見てみましょう。

1人1日あたりのコーヒー消費量

こちらのトリップアドバイザーの記事「世界のコーヒー消費量 TOP30」では、世界の1人当たりの年間コーヒー消費量が比較され、そのTOP30が示されています。

(記事はこちらから http://tg.tripadvisor.jp/coffee/

ここでは他国のランキングは割愛しますが、カナダはなんとヨーロッパの国々に続き第9位に入っています!

1人当たりの年間コーヒー消費量は、635杯!1日あたりで計算すると、1.74杯飲んでいることになります。

北欧諸国やヨーロッパが多いのはなんとなくイメージできますが、第20位で1人当たりの年間コーヒー消費量が411杯のアメリカよりもはるかに多く、日本に至っては第30位の340杯。1日あたり0.93杯ということで、カナダ人は日本人の約1.87倍も多くコーヒーを飲んでいるのです。

2.植物由来のミルクの種類

いかにカナダ人がコーヒーを飲んでいるか分かったところで本題に入ります。先述したように植物由来のミルクとは、植物から採れたミルクです。それぞれのミルクの特長を解説します。

豆乳(Soy milk:ソイミルク)

日本でもよく知られた豆乳(ソイミルク)は大豆から作られた植物由来のものです。サラッとした口当たりで栄養豊富なのが特長です。お肉の代用品としても使われる大豆だけあり、たんぱく質も豊富で、脂肪分は牛乳のおよそ半分です。

アーモンドミルク(Almond milk)

ナッツ類のアーモンドから採れたミルクです。牛乳ほどもったりせず、少し香ばしい味が特長。

ココナッツミルク

ココナッツの実を割った白い部分を絞って採れるミルクです。濃厚な口当たりで、甘味料が加えられたものも多く、カロリーも高めです。

オートミルク

オーツ麦という穀物から採れるミルクです。あまりなじみがないミルクですが、飲みやすく、こちらも少し甘味があります。

ライスミルク

お米から作られるミルクです。甘酒などもあるようにお米から生成されたミルクも甘味があります。けれど、味自体は濃くなく、薄いと感じる人もいるようです。

ヘンプミルク

ヘンプとは「麻」のことで、スーパーフードとしてヘンプシードが人気ですが、そのヘンプミルクもあるようです。少し独特な味で人によって好みが分かれるそうです。

3.”Do you have any lactose-free options?”と聞いてみよう

植物由来のミルクの種類が分かったら、早速カフェで頼んでみましょう。英語でどのように聞いたらいいか解説します。

「動物由来を含まない」英語での言い方

タイトルにも入れた通り、
“Do you have any lactose-free options?”
乳糖を含まない(ラクトースフリーの)選択肢は何かありますか?」

と尋ねることができます。
lactoseとは、牛乳やその他の乳製品に含まれる糖の1つで、「乳糖」と日本語では訳されます。この乳糖を消化あるいは吸収ができない乳糖不耐症という体質を持つ人もいます。
“lactose-free”以外にも、「牛乳や乳製品を含まない」という英語があります。

  • “non-dairy” ノンデイリー:乳製品抜き
  • “dairy-free” デイリーフリー:乳製品を含まない
  • “vegan”:ヴィーガン

※日本語ではdairy「乳製品」とdaily「毎日の」は同じ発音ですが意味が違うので気を付けましょう。
これらの表現を使っても頼むことができます。

まとめ

日本ではまだあまり馴染みのない植物由来のミルクですが、このような北米やヨーロッパの影響を受けて、少しずつ日本でもヴィーガン・ベジタリアンオプションが増えているようです。
興味がない方でも、カナダのカフェやレストランで働くと、お客さんから聞かれることの多い質問なので知識だけでも持っているとスムーズな対応ができると思います。この記事が参考になったら嬉しいです。