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【カナダ留学】日本語チューターの始め方

【How to Start Teaching Japanese in Canada】
カナダで学校に通っていたり、バイトをしている中で、学校終わりや、バイトがない日などのちょっとした空き時間に、何か仕事はできないかなと思ったことはありませんか?

今回は、そんなカナダで「日本人である」「日本語を話せる」というアドバンテージを生かし、空いた時間にお小遣い稼ぎにもなる日本語チューターについて紹介します。

カナダでの留学生活にも慣れてきて、英語上達のためにも今までとは違う角度から、新しいことに挑戦してみたいと考えている方必見です!

目次

「カナダで日本語チューターをする」とは?

移民の国カナダではアジアの文化も色濃く混ざり、日本に興味がある人、日本へ旅行したことがある人、日本語を勉強している人もたくさんいます。

そんなカナダ人に1対1で日本語のレッスンをするのが日本語チューターです。私がやっている日本語チューターは完全に個人的に生徒を募集して教えています。日本語教室やボランティアなどの団体に登録したり、所属してするものではありません。

Language Exchangeとは違う

ミートアップなどで行われるLanguage Exchange(言語交換)とは違い、生徒が「日本語を学ぶ」というのがもちろんメインなので、ある程度の英語力が必要です。

「日本語で会話するだけだから楽勝!」と思ってしまいがちですが、生徒の日本語レベルは様々で初級レベルで日本語を全く話せない人から、上級レベルでビジネスシーンで日本語を使うから上達させたい、という人まで幅広いです。

そのためレッスンでは、日本語の文法的な説明や日本の文化・慣習などの込み入った説明を英語でする必要もあります。

日本語チューターの始め方

ではどうやって日本語チューターを始めるのか、を紹介していきます。

まずは、「日本語教えます!」という記事(広告)をポストしましょう。カナダではサービスや、物の売買、仕事探し、部屋探しの時、kijijiやcraigslistというクラシファイドサイトがよく使われます。

Kijijiはこちら https://www.kijiji.ca/h-vancouver/1700287

Craigslistはこちら https://vancouver.craigslist.org/

ここのサイトに様々なカテゴリーで記事が掲載されるので、チューターはServiceやClass, event, lessonなどのカテゴリーに入ります。

個人情報などを登録して、早速自分の記事をポストできます。一例として私が実際にkijijiに載せている記事のページです。

タイトルと記事内容を入力し、画像や動画もつけることができます。基本的に誰でも無料でポストできます。(※ただし、自分の記事が目立つように優先的に検索結果上位に表示させたい時は、有料オプションを選べます。kijijiの場合)

これで、記事に興味を持った人がいれば、連絡先として設定した電話番号やメールアドレス宛にメッセージが届きます。

レッスンスタイル・教える内容

メッセージを受け取ってからの流れは、自分次第ですが私の場合はまず無料体験レッスンを設けます。本格的にレッスンを始める前に、日本語レッスンに興味を持ってくれた人がどんな人か直接会って、本気で日本語を勉強したいのか(※日本人との出会い目的で勉強する意志がない人も稀にいるため)を判断します。

また、その人にも私を信頼して日本語のチューターとして選んでもらうために、無料レッスンで私がどれだけその人が分かりやすく教えられるかを見てもらいます。

そして、無料レッスンではカウンセリングも行います。どんなスタイルで学びたいか(例:1対1なのか友達も交えグループレッスンがいいかなど)、日本語レベルはどのくらいか、どのくらいの期間学び、どのレベルまで上達させたいかなどを話し合っていきます。

レッスン場所

場所は、公共の場のカフェや図書館を提示するのがおすすめです。図書館によっては、静かすぎて話し声が響いてしまい、迷惑になってしまう場所もあるので注意してください。

先ほども触れたように、連絡してくる人の中には出会い目的などの人もいたりする可能性もあるので、個人宅には行かない、自宅に呼ばないようにしましょう。

日本語チューターは有給?無給?

個人間での取り決めなので有給、無給かは自分で決めることができます。単に友達作りや交流の機会として日本語を教えたいなら無給でも問題ないと思います。

英語を学んでいるうえで、ある程度英語でのコミュニケーションに自信が出てきて、その英語力と日本語を話せることをもっと生かしたいなら、有給でやるのがおすすめです。

ただお小遣いが稼げるからというだけでなく、料金をもらっている以上しっかり責任を持って、満足してもらえるようなレッスンをしなくては!というモチベーション・責任感が出てきます。

経験談から語る時給設定

それでは有給でやる場合、時給設定はどうしたらいいでしょうか?

まずは、自分が住んでいる地域ですでにどれだけ日本語を教えようとしている人がいるか把握しましょう。先ほど紹介したKijijiやCraigslistで地名を絞り、「Japanese」と検索すると出てきます。

そこで、だいたいの時給相場をチェックします。ライバル?チューターの人たちの日本語を教えるスキルと自分のスキルを比べて、時給を設定します。

長年日本語チューターをして経験のある方、日本語教師の資格を持っている方、日本語能力検定のテキストや日本語学習者用のテキストを持っているから生徒さんは自分でテキスト準備しなくていいですよ、とアピールする方など様々です。

私は日本語教師の資格はなく、チューターするのも初めてでテキストも何も持っていませんでした。当時のウィニペグで同じような条件の方が時給15ドルでやっているのが多かったので、時給13ドルと設定しました。

安すぎるかなとは思いましたが、まだまだ拙かった当時の英語力でなんとか説明していたので、逆にこれでお金をもらって大丈夫かなとも思っていました。

その後、1年間日本に帰国し、再度ウィニペグに戻ったときは時給15ドルからスタートし、バンクーバーに引っ越してからは今までの経験から日本語レッスンのカリキュラムも確立し、英語力もだいぶ上がっていたので時給20ドルに上げました。

日本語チューターをするにあたっての注意点

注意点としては、再三書いているように出会い目的など日本語を学ぶ意志がない人は断るようにしましょう。2人きりの空間で会おうとしたがったり、プライベートな質問ばかりしてきたりする人は要注意です。

また、大人だけではなく、小さな子供たちに教えてほしいという親御さんからの依頼もあります。小学生くらいならともかく、もっと小さい年齢の子の場合もあるので、日本語教えるスキルのみならず、小さな子たちを集中させ、楽しませながら学べるレッスンを構成するスキルも問われます。

まとめ

今までにウィニペグ在住時、バンクーバー在住時合わせて約10人の生徒さんに日本語を教えてきました。レベルは様々で、初級の人はひらがな、カタカナから、上級の人は授業中の会話は90%日本語でたまに補足で英語といった感じでした。

「日本語や日本文化」を教えるだけでなく、生徒さんから聞かれて初めて、なぜこのような日本語表現をするのか歴史的、文化的背景などについて、自分自身も改めて日本のことを学びなおす機会にもなります。興味を持った方、ぜひ日本語チューターやってみてはいかがでしょうか?