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【カナダ資格】BCフードセーフの授業と試験

【How Difficult to Take A Lesson and An Exam for FOODSAFE Level1】
今回は、カナダでの資格試験について紹介します。11月の初めに「フードセーフ(FOODSAFE)」という食品衛生に関する資格を受けに行ったので、その授業内容や試験までのステップを解説します!(※ブリティッシュコロンビア州のみです。)

カナダで、レストランやカフェでのバイトを探す予定の方、食品関連の仕事をする方、少しでも採用率が高まるアドバンテージを持っていたい!と考える方、ぜひ参考にしてください。

目次

1. フードセーフ(FOODSAFE)は誰が必要?

カナダのブリティッシュコロンビア州が提供するプログラム、フードセーフ(FOODSAFE)。レストランやカフェなどで食品を扱いながら働く人が、食品衛生について知っておくために取ることを推奨されている資格です。

そのフードセーフには2つのレベルがあり、働くポジション・責任の範囲によって異なるレベルを取る必要があります。

FOODSAFE LEVEL 1:クック(キッチンスタッフ)、サーバー、バッサー(サーバー助手)、ディッシュウォッシャー、デリ(惣菜)店スタッフ

FOODSAFE LEVEL 2:食品サービス提供店のオーナー、マネージャー、キッチンマネージャー、既にLEVEL 1取得済みのクック(キッチンスタッフ)

(*FOODSAFE Level 1 Refresher:LEVEL 1の資格は有効期限が5年間なので、それが切れてしまう人が再度更新するためのコースです。)

http://www.foodsafe.ca/index.html

こちらから各コース・レベルの詳細を確認できます。(※英語ウェブサイトです。)

2. フードセーフ取得・合格までのステップ

それでは、実際のフードセーフ取得・合格までを申し込みから授業の様子、試験についてステップを追って説明します。(※私が経験したクラスでの受講についてのみです。オンライン版はスキップします。)

STEP 1. Webで申し込みと受講料支払い

最初のステップはフードセーフのウェブサイトから、最寄りの開講場所や開講日時を確認し、申し込みをします。

http://www.foodsafe.ca/index.html

こちらから希望のレベルをクリックし、クラスでの受講かオンライン受講を選びます。クラス受講を選択した場合は、自分が行きやすい場所と日時を選択肢から選べます。

場所・日時を選べたら、支払い画面に移るので、クレジットカードあるいはデビットカードで支払いをします。

STEP 2. 受講日時・場所確認メール受け取り

受講料の支払いが完了すると、登録したメールアドレスに支払い完了確認のメールと受講日時・場所の情報と、クラス開始時間や持ち物などの詳細のメールが届きます。

おそらくクラス受講の場合、同じようなスケジュールだと思いますが、私が申し込みしたクラスは午前9時から午後5時までの8時間でした。(うち1時間弱の昼休憩を含む)朝9時からなので15分前には着いていてください、持ち物は筆記用具と顔写真付きID(パスポートやBC免許証など)を忘れずに、といった内容でした。

STEP 3. 受講当日の受付

当日メールにあった通り、20分前に受講場所に到着。10人前後の人が該当の建物の入り口前で待っていましたが、講師の人はまだ到着しておらず、8時50分頃に来てやっと中に入れました。
講師の方が、教室に入れる前に一人一人のIDを確認し、名簿と照らし合わせをすると、フードセーフのテキストブックを渡してくれます。教室に入ると、自由に席を選んで授業開始まで待ちます。

STEP 4. 受講(授業)開始

授業前

2,3人が5~10分ほど遅れてきたり、プロジェクターが起動せず、講師の人がバタバタ調整し直したりで、なんだかんだ9時30分ちょっと前にようやく授業開始。

授業前に、テキストブックの後ろの紙で名前札を作って、机の上に置いておいてね、という指示があり、名指しであてられるのかと思いましたが、授業中そのようなことはなかったです笑

同じテーブルに3人ずつ全部で30人ほど受講者がいて、講師の人がプロジェクター設定している間、講師の指示でテーブルごとに自己紹介しあいました。私は、同じカフェの同僚と一緒に行ったので、テーブルのもう一人の男性と自己紹介し、なぜフードセーフを取りに来たのかなどを簡単に話しました。

授業スタイル

基本はテキストブック中心に進み、テキストブックを越えた内容はあっても補足程度で試験には出なかったです。テキストブックは全9ユニットで構成されており、最後のページは補足の表などが載っています。

各ユニットの初めに、実際のキッチンでの食品衛生上のトラブルを見れるショートビデオを見ます。ビデオを見てから、テキストブックで細かく勉強し、ユニットごとの最後にミニクイズをクラス全員で答えます。試験は4択問題ですが、ミニクイズは3択でほぼ100%分かる簡単なものです。(特にそのユニット内の問題なのでやったばかりだからすぐわかるといった感じです)

休憩

9時に始まり、11時頃に一度15分ほど休憩があり、トイレに行ったりちょっとしたスナックを持ってきている人は食べたりしていました。12時30分過ぎに昼休憩が45分ほどありました。受講場所だった420 East BroadwayのAdvance Continuing Education Centreの周りにはカフェなどのお店が少ないので、お昼は事前にどこかで買うか持ってくるのをお勧めします。

STEP 5. 試験

授業後半はだいぶ駆け足に進み、4時過ぎに終わるとトイレ休憩をはさむのみでテキストブックを見直す暇も十分になく、すぐ試験に移りました。

テキストブックの後ろにマークシートの用紙が付いているので切り取り使います。試験用紙が配られ次第、試験開始です。テキストブックの日本語版はありませんが、ウェブでの申し込み時に、日本語の試験用紙も希望できます。

試験の難易度は高くなく、難しい単語もありますがテキストブックで出てきた単語がほとんどなので意味を覚えていれば迷わず4択から答えを選べる問題が多いです。

問題数は全部で50問、合格は70%以上なので、35問以上正解すれば合格です。また、60~68%(正解数30~34問)の人は不合格でも、もう一度別日に無料で試験を受けなおすチャンスがあります。

STEP 6. 採点・合否結果の受け取り

試験時間は1時間で設定されていますがほとんどの人が1時間以内に解き終わっていました。早い人は20分ほど平均で30~40分で終わる問題量、難易度です。

終わった人から、講師の人に試験用紙を返却し、マークシートを提出します。講師がその場で採点するので、一度席に戻り名前が呼ばれるまで10分弱待ちました。講師のところに行くとマークシートは返却されませんが、A4用紙の仮合格証のようなものに名前と日付と試験結果のスコア(%表記)が書かれそれを受け取ります。

これで晴れて、8時間のクラスが終了なので速やかに荷物を持って教室から出て帰ることができます。

STEP 7. フードセーフ認定カードの郵送受け取り

無事フードセーフを合格すると、マークシートに記載した住所宛てに6~8週間後に認定カードが届きます。資格を持っている証明で見せられるとともに、働いているレストランやカフェにフードインスペクター(食品衛生検査員)が抜き打ちでチェックに来るので、そのときに提示できるように勤務時は常に携帯しておきましょう。

3. まとめ

いかがでしたか?詳しい授業内容は割愛しましたが、知っていなくてもその場での説明やビデオで見ると、分かりやすい内容なので誰でもチャレンジできる資格だと思います。キッチンやサーバーとして働く場合、必須の資格ではありません。けれどバイト面接前に取得し、面接時にアピールすれば採用につながりやすいアドバンテージになるので検討してみるのもいいかもしれません。