カナダ人の目にも留まる効果的な【英語レジュメ】の書き方
【How to write an effective resume to get english environment job】
記事更新日:2023年7月12日
今回は、カナダ(海外)で英語環境のバイト探しをするときの最初の重要なステップ、『英語ネイティブのカナダ人の目にも留まる効果的な英語レジュメの書き方』を紹介します。「せっかくカナダで働くなら日本語を使わない完全英語環境で働いてみたい!」という方必見です!
英語でのレジュメの書き方はもちろん、カナダ人雇用主の目に留まりやすいレジュメのポイントを解説しています。ぜひ参考にチェックしてみてください!
目次
レジュメ(Resumé)とは?
レジュメ(Resumé:eの上にカンマがつくのは、もともとラテン語の単語で英語だと最後のeは、”come:カム”などのようにあまり発音されない傾向があるので、「レジュメ」と発音させるためについているようです。)
日本語で言う「履歴書」で学歴・職歴や自分の強みや志望動機を簡潔に書きます。ただ形式は日本の履歴書と違う点が多いので、英語レジュメを作る前にテンプレートを確認した方が良いです。
“CV”とは?
カナダではたまに、そして主にイギリスやヨーロッパ圏、オーストラリア、ニュージーランドではCV(Curriculum Vitae:カリキュラム・ヴィーターイ)と呼ぶところもあるようです。CVには性別や未婚・既婚かなどより詳しい個人情報を書く項目もあるようです。
カナダで私が今までバイト探しをして「CVを提出」と言われたことはなかったですが、多民族国家なのでヨーロッパ系の人などがCVと使った時に知っていると会話がスムーズになると思います。
英語レジュメと日本語の履歴書で形式が異なるポイント
- 履歴書のように決まった様式はない(定型用紙はない)
- 顔写真は不要
- 生年月日の記載も不要
- 性別の記載も不要
- 基本的に、学歴や職歴は新しいものから古いものという順
- 完全文で書かない(”I”は使わず、動詞やbe動詞、名詞から文を始める)。
日本の履歴書のように決まった用紙がないので、Office Wordなどを使い、自分で一から作り上げるか、Office Wordで使えるテンプレートやインターネットでダウンロードしたテンプレートを使い、自由に作成できます。
顔写真の添付、生年月日(年齢)や性別の記載がないのも人権問題に敏感なカナダならではで、「容姿、年齢、性別で採用差別をしない」という考え方の表れです。
レジュメに記載するべき項目一覧
次に、どんな項目を書くのか実際に私が使ったレジュメを一部変えたものを例に、解説していきます。
簡単な個人情報
- 名前:他の文字より大きめ18~24pointくらい、かつ太字にするのがスタンダード。また目立たせるために他の文字とは違うフォントにするのもあり。※3種類以上の異なるフォントだと統一性がなくなるので、あくまで名前部分だけ。
- 住所
- 電話番号、メールアドレス
(・SNS(FacebookやLinkedInなど本当のプライベート用のSNSではなく、会社の人が見ても大丈夫なようなもの)のアカウント名や、デザイン系の職種の方は自分のホームページのURLを記載する人もいます)
自分についての概要(自己PR、スキル、経歴、志望動機など)
この部分は割と自由ですが、文章量的には長々とは書かず、3~4行で簡潔にまとめる必要があります。
- 社会人経験のない学生または応募職種に関連する職歴がない場合
自己PRや志望動機を書く。“CAREER OBJECTIVE”というタイトルがよく使われていると思います。基本構成としては、最初の1文でどのポジションの仕事を探しているのか、応募したいのかを明確にします。
例)Commercial science college student seeking a full-time server position.
訳)フルタイムのサーバーポジションを探している商学部の専門学生。
学部名などはいれても、いれなくてもいいです。ただレストランやカフェのバイトを探していて、ホスピタリティなどを学んでいたらアピールになるので書いた方がいいと思います。(例:Hospitality course studentなど)
その1文のあとに、自分の性格やスキルをアピールします。
例)Excellent communication and customer service skills to bring positive impacts to any working environment.
訳)どんな職場にでも良い影響力をもたらす優れたコミュニケーションスキルと顧客サービススキル(を持っている)。
自分のスキルなどをアピールする時は、自分でも言うのも恥ずかしくなるほどの褒め言葉で書くくらいがちょうどいいです!「そんな『素晴らしい』っていうレベルのスキルじゃないんだけど、、」と思っても、ある程度、人当たり良く接客できるんだったら、『非常に優れたコミュニケーション能力がある』と書いてOKです!
褒めるのに使える単語:Excellent(優れた), Exceptional(非常に優れた), Proficient(熟練の), Reliable(責任感のある), Extensive(広範囲の:knowledgeやexperienceとともに), Cooperative(協調性のある), Outstanding(卓越した) などなど
(goodやgreatは少し幼稚に聞こえるので、上記のよりフォーマルな響きの単語を使うと良いです。)
日本と違い、どんな人のレジュメも大げさなくらい最大限自分の魅力をアピールして書いているので遠慮はいらないです、というより謙虚に書いていたら全く目に留めてもらえないです。
- 社会人経験があり、関連する職歴がある場合
職歴を最大限にアピールする。何年働いたか、どのぐらいの功績を残したかなど簡潔に具体的な数値を入れると効果的です。タイトルはPROFESSIONAL SUMMARYなどが使われます。
例)Sales representative with 3+ years of experience in real estate
industry.
訳)不動産業界での3年以上の勤務経験がある営業(だった)。
例)Increased firm’s customer acquisition rate by an average of 15% annually.
訳)会社の顧客獲得率を年間平均15%上げた。
文字数をなるべく多くしないように「●年以上」と表すとき、数字の後ろに「+」をつけてもOKです。
職歴(歴が新しいものから順に)
- 会社名
- 会社所在地(Tokyo, Japanなど)
- 勤続期間:働き始めた月、年と辞めた月、年(August, 2016~May, 2018)
※現在まで働いている場合は、August, 2016~Presentと記載します。 - 業務内容:箇条書きで自分が携わっていた業務を簡潔に書く。
例)Greeted customers friendly and assisted them for drinks selection.
訳)気持ちよくお客様に挨拶をし、飲み物の注文を決める手助けをした。
学歴(歴が新しいものから順に)
- 学校名、学部名、学科名
- 学校所在地
- 在学期間
資格やスキル
資格の名前と取得年月日(日まではいらないと思います)を記載します。資格だけではなく、パソコンスキル(Office Word, Excel, Power Point)、言語スキルやボランティア経験があれば、それらについても書いてOKです。
例)
- 2nd grade Certified SkilledProffesional of Financial Plannning (September 2016)
- Experience with Microsoft Office(Word, Excell, PowerPoint, Outlook)
- Fluent in verbal and written English and Japanese
訳)
- 2級ファイナンシャル・プランニング技能士(2016年9月取得)
- Microsoft Office(Word, Excell, PowerPoint, Outlook)での実務経験あり
- 会話・読み書きで英語と日本語を流暢に使える。
英語レジュメと日本語履歴書での決定的な違い
英語レジュメのポイントはとにかく自分の強みをアピールすることとそれをぱっと目を通して理解してもらえるように簡潔に書くことです。
日本語レジュメでは図々しいかな?と思ってしまうことでも英語レジュメでは多少盛ってでも書いてアピールしないと面接のチャンスはつかめません!
そして、簡潔に書くためには自分のことについて書くレジュメなので「私」のことを書いているのが当たり前なためいちいち、”I”を文頭につける必要はないです。
また、単語選びもよりフォーマルな言い回しを意識するといいです。help, take an order, checkなどの基本動詞ではなく、文章によってassist, handle an order, ensure/confirmなどに言い換えてみましょう。
まとめ
クリスマスやお正月が終わると、学生たちが一斉に学校に戻ります。そのため以前のこちらの記事(【カナダバイト】英語レジュメ配り+採用されやすい時期)でも書いたように、ワーホリの方や、留学生にとって仕事探しが有利な時期です。
この記事が、これからカナダに留学する方、カナダに留学中の方にとって2020年の良いスタートをきる、または英語環境の素敵なバイト先が見つかる手助けになったら嬉しいです!