カナダ留学

【カナダ留学初心者向け】カナダの都市比較11選[Part 1]

【Which City in Canada is The Best to Study English?】
今回はカナダ留学を検討中の方向けに、渡航都市を選ぶ上でのおすすめポイントや選ぶ前に知っておいた方がいいマイナスポイントも都市別に紹介します!

人気ランキングではなく、単純にカナダでの留学を考える時によく候補にあがる都市を11都市ピックアップします。(※長くなるので、複数回に分けて、書きます。)

目次

  1. バンクーバー(ブリティッシュコロンビア州・カナダ西部)
  2. トロント(オンタリオ州・カナダ東部)
  3. ビクトリア(ブリティッシュコロンビア州・カナダ西部)[Part 2にて]
  4. カルガリー(アルバータ州・カナダ西部)[Part 2にて]
  5. モントリオール(ケベック州・カナダ東部)[Part 2にて]
  6. オタワ(オンタリオ州・カナダ東部)[Part 2にて]
  7. ウィスラー(ブリティッシュコロンビア州・カナダ西部)[Part 3にて]
  8. ハリファックス(ノヴァスコシア州・カナダ東部)[Part 3にて]
  9. ケロウナ(ブリティッシュコロンビア州・カナダ西部)[Part 3にて]
  10. ウィニペグ(マニトバ州・カナダ中央部)[Part 3にて]
  11. レジャイナ(サスカチュワン州・カナダ中央部[Part 3にて]

1. バンクーバー(Vancouver)

カナダ西海岸に面するブリティッシュコロンビア州にあり、カナダの最大都市の1つバンクーバー。日本からのフライト時間がカナダ大都市のうち最短の*約9時間と日本からのアクセスの良さから、日本人留学生に人気の都市です。
(*東京ーバンクーバー間、直行便の場合)

★おすすめポイント★

  • 日本からのアクセスが良い、フライト時間が短い、直行便も多い
  • カナダの中でもマイルドな気候。夏は過ごしやすく(夏の平均最高気温23度前後)冬の寒さも東京の寒さに近く、雪は何日か降るが、吹雪いたり、雪が降り続くことはあまりない。気温もマイナスになることは珍しい。(冬の平均最低気温1度前後)
  • カナダでも最大の多民族都市の1つで、アジア系(2世、3世や移民)が半数近くを占めるので、「ザ・外国!」という雰囲気が薄く、馴染みやすい。
  • 参考:バンクーバーの2011年の民族比率
    ヨーロッパ系カナダ人 46.2%
    中華系 27.7%(リッチモンドなどほぼ中国語しか話せなくても生活できる
    コミュニティーがあるほど中国人が多い)
    日系 1.7%
    韓国系 1.5%
    フィリピン系 6%
    南アジア系(インド・ネパールなど) 6%
    東南アジア系(ベトナム・タイなど) 3%
    西アジア/中東系(サウジアラビア・トルコなど) 1.7%
    ラテンアメリカ系(メキシコ・ブラジルなど) 1.6%
    アボリジニ 2%
    黒人系 1%
    *混血ヴィジブルマイノリティー 1.5%
    (*アボリジニなどの先住民ではなく、かつ非白人系、肌が白くない人)

    アジア系を合計すると、47.6%(西アジア/中東系も含む)と約半数となります。

  • そのため、アジア系の食品調達に困らない。米、醤油、味噌、納豆やアジア系の野菜、果物などもアジア系スーパーには必ずある。(日本に比べれば、日本食品はやや割高だが、カナダの他都市のアジア系スーパーよりは安い。輸入コストの関係?)
  • 日本人コミュニティーも大きく、日本人留学生も多いため、日本人友達も作りやすいため心細くなりにくい。
  • 公共交通機関が発達しているので、市内移動は便利。
  • 語学学校や大学、カレッジの数も多く、質の高い教育を受けられる。(学校数が多い分、競争が激しく、他の学校より質の高いサービスを提供する学校も多い一方、留学生をターゲットにビジネス目的で高い学費を払わせ、いまいちのサービスの学校もあるので、学校選びは比較や口コミを見るなど慎重に。)
  • バイト、仕事など求人数が多い。英語に自信があっても、なくても様々な環境の仕事を探せる。
  • 比較的治安がいい。もちろん1人で歩くにはヒヤヒヤする危険な地区(ガスタウン奥のウェストヘイスティングストリートなど)があったり、日本人留学生が巻き込まれた事件もあったが、テロや犯罪率は低め。

▲マイナスポイント▲

  • 家賃が高い。(※バンクーバーは「物価」が高いとよく言われるが、スーパーや小売店など物の値段はすごく高いという印象はない。)ホームステイ1か月費用相場750~900ドル(約61,500~74,000円)
    シェアハウス1か月家賃相場500~1300ドル(約41,000~106,600円)

    (リビングをカーテンや間仕切りで仕切っただけのスペースや、書斎/納戸のような5畳もないくらいの個室、1部屋にベッド2つでシェアなどから6畳以上の広々の個室で専用のバスルームという条件まで様々。ただあくまでシェアハウスなので玄関、キッチン、バスルームは複数人で使用の場合。)

    1ベッドルーム(キッチン・バスルーム含む)(完全1人暮らしまたはカップルなど2人暮らし)
    1か月家賃相場 1100~2500ドル(約90,200~20,500円)

  • 日本人が多い。100%英語環境を作るには自分次第。
  • ホームレスやドラッグ中毒者が多い。テロや犯罪率は低いと先に書いたが、小銭をせびってくるホームレスや奇声や罵声を発しながら歩くドラッグ中毒者が多い。小銭をせびられたら、数セント、数ドル渡す人もいるが、”Sorry.”と言って足早に去るのもOK。奇声・罵声を発している人がいたら、目を合わせないように、且つおびえている態度を見せないように、足早に離れるのがベスト。話しかけられても、親切に対応しない。
  • 「レインクーバー」と呼ばれるほど、冬は雪は多くないものの雨が多く、どんよりした天気が続く。天気に影響され、人々もどんより鬱っぽくなりがち。。

2. トロント(Toronto)

西のバンクーバーに対し、東のトロントにして、カナダ最大の都市。オンタリオ州の州都でカナダとアメリカをまたぐ五大湖の1つオンタリオ湖に面しているので、ビーチも多くあり、夏は泳ぐこともできます。(冬は凍ります!)

日本からのフライト時間は約12時間。(東京ートロント間直行便)航空券を安くしたい場合は、中国や韓国、アメリカの都市で乗り換えて行くスケジュールだと安いものがあります。フライト10時間超はかなりきついです。「食べては、寝て、映画観て」を3,4回繰り返してもまだ着かない。。笑

★おすすめポイント★

  • 東京のような大都会でダウンタウンにはなんでもあり、困らない。
  • バンクーバー同様、北米屈指の多民族都市で差別が少なく、他民族を受け入れる、また非英語ネイティブスピーカーにも理解がある。
  • 参考:トロントの2016年の民族比率
    ヨーロッパ系カナダ人 47.7%
    中華系 11.1%
    日系 0.5%
    韓国系 1.5%
    フィリピン系 5.7%
    南アジア系(インド・ネパールなど) 12.6%
    東南アジア系(ベトナム・タイなど) 1.5%
    西アジア/中東系(サウジアラビア・トルコなど) 2.2%
    ラテンアメリカ系(メキシコ・ブラジルなど) 2.9%
    アボリジニ 0.9%
    黒人系 8.9%
    *混血ヴィジブルマイノリティー 3.2%
    (*アボリジニなどの先住民ではなく、かつ非白人系、肌が白くない人)

    アジア系をまとめると、35.1%を占めます。バンクーバーに比べるとインド系、ラテンアメリカ系、黒人系も多く、本当の意味で多民族でそれぞれの民族・文化がうまく混ざり合ってる印象を私は受けました。

    (一方、バンクーバーはアジア色が強く、白人系とアジア系に2分割されていて、それぞれで成り立っていて、間に境界があるようなイメージです。(差別という意味ではなく))

  • バンクーバー同様、日本の食品が手に入りやすい。
  • 公共交通機関が発達している。私の印象ではバンクーバーよりも夜間の電車や24時間運行するバスなどの本数が多く便利でした。交通網も電車・ストリートカー・バスが網羅し、一律切符・定期でどこにでも行けます。
  • 世界三大瀑布の1つナイアガラの滝までバスで2時間弱なので日帰りで行ける。
  • 憧れのニューヨークにも飛行機で約1時間半、格安バスで12時間で行ける。
  • オタワ、モントリオール、ケベックシティ、プリンスエドワード島(「赤毛のアン」の舞台となった場所)などにも小旅行できる。
  • カナダの冬の寒さを体感して自慢できる。(?) マイナス20度台が続くと堪えますが、寒さには慣れます。(痩せ気味で寒がりの私でも慣れました)雪も、みんな雪に慣れているので交通も遅れはするけど東京やバンクーバーでの雪とは違い、大パニックにはならないです。なにより雨では傘ささないとずぶぬれですが、雪ならダウンのフードをかぶっていれば、傘をささずに歩けるので私は雨より雪の方が気楽です。

▲マイナスポイント▲

  • 夏は想像より暑く、冬は寒い!(※夏は湿気はないのでカラッと暑く、何より日差しが強い。夏の平均最高気温27度前後)(冬の平均最低気温はマイナス7度前後。私がトロントにいた2016年の冬の最低気温は2月にマイナス24度を記録!風も吹くため、体感温度はマイナス30度近く。この時はさすがに空気が冷たすぎて、呼吸すら苦しかったです。。
  • 日本からのアクセスがやや不便。直行便があると言っても、約12時間かかるので気軽に行ったり、来たりは出来ない距離です。距離がある分、航空代もバンクーバーよりかかる。
  • 家賃が高い。(※物価はバンクーバーとほぼ変わらない。)ホームステイ1か月費用相場700~900ドル(約57,400~74,000円)
    シェアハウス1か月家賃相場500~1000ドル(約41,000~82,000円)

    (バンクーバー同様、部屋の良し悪しはピンキリです。私は、グリーンラインのダンダスウェスト駅というダウンタウンまで20分ほどのところで駅まで徒歩10分弱のシェアハウスで2016年当時530ドルでした。)

    1ベッドルーム(キッチン・バスルーム含む)(完全1人暮らしまたはカップルなど2人暮らし)
    1か月家賃相場 1200~2500ドル(約98,400~20,500円)

  • ラーメンや寿司など日本食レストランは多いが、割高。(個人的にはバンクーバーの方が、質が良く安い気がします。)
  • 近年、発砲事件や車両暴走事件などのテロが相次いでいる。いつでもどこでも身の危険を感じるわけではないが、人通りの多い場所や私が通っていた学校の近くでも発砲事件があったりも。トロントに限らず、いつどこで何が起きるか分からないので一概に治安が悪い、危険とは言えないですが。
  • バンクーバー同様、日本人が多い。冬の寒さを嫌って、バンクーバーを選ぶ人が多いと言われますが、それでもトロントにもたくさんの日本人留学生がいます。(毎日、街や電車内で日本語が耳に入ってくる)

明日の記事以降で、続くビクトリアや他の都市を書いていきます。

留学先の都市選びの参考にしていただけたら嬉しいです。