カナダ留学

【カナダ留学】数字で比較するトロント・バンクーバー

【Which City is The Best TORONTO or VANCOUVER?】

今回はカナダ留学を決断したけど、トロントにするか、バンクーバーにするか都市選びで迷っている方必見です!

トロントとバンクーバーを6つの項目で具体的な数字を見ながら比較していきます。どちらもカナダでトップの人気を誇る留学先なので、同じカナダだからあまり変わらない?と思っていませんか?大都市ならではの共通点もありますが、住んでみないと分からない各都市の特徴を両都市在住経験をもとに紹介します。

目次

1. 地理比較 トロント・バンクーバーって実際どこ?

まず基本知識として、広いカナダのどこにトロント・バンクーバーが位置しているのか確認してみましょう。

トロントオンタリオ州に属し、東海岸に近い、さらに東に行くと、オタワ・モントリオール・ケベックなどの都市があり、南にはアメリカ、ニューヨークシティなどがある。カナダとアメリカにまたがる五大湖の1つオンタリオ湖に面している。

バンクーバーブリティッシュコロンビア州に属し、西海岸沿い、北にはウィスラー、海を挟んで西にヴィクトリアのあるバンクーバー島、東に行くとロッキー山脈、バンフ・カルガリーなどがある。

2. 人種比率 日本人が多いのはどっち?

人口統計で比べてみると、
トロント:日系 0.5%
バンクーバー:日系 1.7%

となっています。が、あくまでこの数字はカナダで生まれた、移住した日本人の数なので留学生は含まれていません。

なので、トロント・バンクーバーどちらにも滞在した感覚から言うと、どちらもカナダで留学の人気都市だけあり、日本人留学生は多いです。

トロントにしてもバンクーバーにしてもダウンタウンを歩くと、必ず1日1度は日本語の会話が聞こえてきます。語学学校にも日本人留学生がたくさん通っていて、メインクラスでは国籍比率を調整することが多いので、起こることは少ないですが、選択クラスだと半分以上が日本人ということも起こりえます。

バンクーバーの方が冬の気候が穏やかなので日本人留学生にも人気があり、トロントよりも若干日本人比率は高いかもしれません。

以前カナダの主要都市11都市比較でも比べたので、こちらの記事もあわせて読んでいただければ嬉しいです。
【カナダ留学初心者向け】カナダの都市比較11選[PART 1]

3. 面積比較 どっちの都市が広い?

続いて各都市の広さを比較してみましょう!短期滞在なら感じないかもしれませんが、半年以上、1年以上の長期滞在する場合は都市の規模が小さいとそこでの生活に飽きてしまうことも。

トロント:約630.20㎢
バンクーバー115㎢

なんとバンクーバーはトロントの約5~6分の1にしか満たない面積です。ちなみに東京(23区)が約627㎢、また大阪市24区が約225.20㎢(※関西に詳しくないため比較対象が合っていなかったらすみません。。)とこの4都市の中でもバンクーバーがずば抜けて狭いことが分かります。

(こちらの過去記事では、バンクーバーと東京の規模感を比べているので気になる方はこちらもチェックしてみてください!)
バンクーバーと東京ってどっちが大きい?

4. 交通網比較 移動に困らない都市は?

次に生活する上でチェック必須の交通手段、交通網を比較します。トロント・バンクーバーともに「電車」(トロントはSubway:地下鉄、バンクーバーはSkytrain:地上、上空両方を走る電車)・バス・ストリートカー(:路面電車、トロントのみ)・シーバス(:海上バス、バンクーバーのみ)による交通網が張り巡らされています。

今回はそれぞれの「電車」をピックアップし、路線数・駅数を比較してみます。
トロント
名称:Toronto Transit Comission(略して”TTC”)
路線数:4線(Line 1: Yonge-University-Spadina, Line 2: Bloor-Danforth, Line 3: Scarborough, Line 4: Sheppard
駅数:75駅

バンクーバー
名称:SkyTrain
路線数:3線Expo Line, Canada Line, Millenium Line)
駅数:53駅

「面積の差が5~6倍あるのに意外と駅数に大差ない?」と思われた方もいるかもしれませんが、それぞれ電車が走っているエリアすべてで数えているので、ダウンタウンのみならず、周辺の他の市も含んでいます。

また、電車が通っていないところを縫うようにバスやストリートカーなどが走っているので、結論で言うとどちらも移動するには便利な都市です。

5. 物価・家賃相場比較 外食・家賃・給与を比べてみる

物価や家賃相場も留学生にとっては気になることだと思います。ここでは主に外食・家賃・給与の3つのカテゴリーで比較します。

外食

普通のスーパーなどでの食料品の価格に大きく差はないと個人的に思います。一方で、外食の価格はというとトロントも・バンクーバーも日本に比べると消費税が高い(トロント:13%、バンクーバー:12%)のとチップを払わなければならない(10~20%)ので、とても高くついてしまいます。

例えば、昼食なら10~13ドルにチップ・消費税がついて11~15ドル、夕食なら13~18ドルでチップ・消費税後15~20ドル(20ドルで約1640円※2020年2月現在1ドル=82円計算)になります。

欧米系レストランよりもアジア系レストランの方が価格が低い傾向です。また個人的な見解ですが、よりアジア色の強いバンクーバーは日本食レストランをはじめアジア系レストランの数が多く、質・量も満足で価格も安いです。トロントにもいい日本食レストランはたくさんありますが、私は割高だな、という印象を持っていて、バンクーバーに来てから「これがこの値段?安い!(日本本場より質・価格はよくないけど)」と感じます。

家賃

家賃もトロント・バンクーバーともに「高い!」ということでは一致しています。。若干トロントの方が安いかな?と思うくらいです。

トロント
ホームステイ1か月費用相場700~900ドル(約57,400~74,000円)
シェアハウス1か月家賃相場500~1000ドル(約41,000~82,000円)
(バンクーバー同様、部屋の良し悪しはピンキリです。私は、グリーンラインのダンダスウェスト駅というダウンタウンまで20分ほどのところで駅まで徒歩10分弱のシェアハウスで2016年当時530ドルでした。)

1ベッドルーム(キッチン・バスルーム含む)(完全1人暮らしまたはカップルなど2人暮らし)
1か月家賃相場 1200~2500ドル(約98,400~20,500円)

バンクーバー
ホームステイ1か月費用相場750~900ドル(約61,500~74,000円)
シェアハウス1か月家賃相場500~1300ドル(約41,000~106,600円)
(リビングをカーテンや間仕切りで仕切っただけのスペースや、書斎/納戸のような5畳もないくらいの個室、1部屋にベッド2つでシェアなどから6畳以上の広々の個室で専用のバスルームという条件まで様々。ただあくまでシェアハウスなので玄関、キッチン、バスルームは複数人で使用の場合。)

1ベッドルーム(キッチン・バスルーム含む)(完全1人暮らしまたはカップルなど2人暮らし)
1か月家賃相場 1100~2500ドル(約90,200~20,500円)

給与

カナダの各州で最低賃金が異なります。オンタリオ州・ブリティッシュコロンビア州の最低賃金を比較してみます。

オンタリオ州(トロント
一般最低賃金 14ドル(2018年1月以降)
※2019年1月から15ドルに引き上げ予定でしたが、撤回され、14ドルが2020年10月まで有効になるようです。なので10月以降引き上げになる可能性もあるかもしれません。)

ブリティッシュコロンビア州(バンクーバー
一般最低賃金 13.85ドル(2019年6月以降)
(※2020年6月に14.60ドル、さらに2021年6月に15.20ドルに引き上げ予定)

サーバー(アルコール提供する)の最低賃金 12.70ドル(2019年6月以降)
(※2020年6月に13.95ドル、2021年6月に15.20ドルに引き上げ予定)

6. 気候比較 過ごしやすい都市はどっち?

トロント
夏は湿気はないのでカラッとした暑さなので、日本の夏のような不快感は少ないです。けれど日差しがとにかく強く、そのため暑く感じます。日陰にいれば心地いいのですが、日向を歩く場合はサングラスをかけたり、日焼け止めは日本の日焼け止めよりも強いSPFのものがカナダでは売られているので使うことをおすすめします。

夏の平均最高気温27度前後ですが、30度超えることもよくあります。冬の平均最低気温はマイナス7度前後。私がトロントにいた2016年の冬の最低気温は2月にマイナス24度を記録!風も吹くため、体感温度はマイナス30度近く。この時はさすがに空気が冷たすぎて、呼吸すら苦しかったです。。

バンクーバー
カナダの中でもマイルドな気候なバンクーバー。夏はトロントよりも涼しく過ごしやすいです。(夏の平均最高気温23度前後)が、バンクーバーでも日差しは強いので日焼け対策はした方が良いです。

冬の寒さも東京の寒さに近く、雪は何日か降るが、吹雪いたり、雪が降り続くことはあまりないです。気温もマイナスになることは珍しい(冬の平均最低気温1度前後)はずなのですが、ここ数年冬に雪が降る日数、降る量とも多くなっているようです。

2020年1月にはトロントが3度くらいだった日にバンクーバーでマイナス8度という逆転現象が起こっている日がありました。雪は降っても2~4日程度残りますが、冬の間ずっと残るほどではなく、1週間後には雨が降ったり、気温が上がったりして、雪はすっかりなくなっています。

まとめ

いかがでしたか?「カナダ留学を決めたのはいいけど、どこの都市に行こう?留学の2大人気都市トロントとバンクーバーだったらどっちが住みやすいのかな?」と疑問に思っていた方の役にたったら嬉しいです。