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【カナダ留学体験談】カナダでバイト勤務中に注意すること6選

【6 Things You Need To Be Careful While Working In Canada(Cafe,Restaurant,& Store)】

今回はカナダでバイト中に、私が実際に経験した驚いた瞬間、怖いと感じた瞬間をご紹介しながら、カナダでバイトをする上で注意すべきことをお伝えしていきます!

日本とは言語も文化も異なるカナダでは、日本では起こらないような出来事がバイト中に起こることがあります。びっくりした!というだけならまだ良いですが、恐怖を感じた瞬間もいくつかあったので、これからカナダに留学やワーホリで行き、バイトをする予定という方にぜひ事前に読んでいただけたらと思います。

それでは、全部で6つのエピソードをご紹介していきます。ぜひ、最後まで読んで参考にしていただけたら嬉しいです!

目次

カナダでバイト勤務中に遭遇!知っておくべき注意すること

1. 『偽札』で会計しようとする客?!

カナダにこれから行くという方にも、すでにカナダに留学・ワーホリに来ている方にも、突然ですが質問です!カナダで使われているお札の『偽札』はどんなものか知っていますか、あるいは見たことはありますか?

カナダのお札は日本のお札とは違い、紙ではなく、ポリマー素材というツルツルした素材で製造されています。日本の『偽札』の場合は、本物が紙製のため、偽札も紙で作られ、印刷のレベルが高いと見分けがつきづらくなります。最近では、ホログラム部分も印刷で本物っぽく精巧に再現できてしまうケースもあるようです。

一方のカナダの『偽札』はと言うと、こちらも日本の偽札同様、紙製であることが多いようなのですが、日本のお札とは違い、本物はポリマー素材であることから見分けがつきやすいと言われています。なので、『偽札』の1番の見分け方として、お札の端の方を手でちぎったり、割いてみようとしてみることです。本物の場合、プラスチック製のため手ではなかなかちぎれません。一方の『偽札』は紙製のためちぎれるのです。

カナダでバイト中に一度だけ『偽札』で払おうとした人に遭遇し、あやうく偽札を受け取って会計してしまうところでした。そもそもまず、その客が会計をしようとしている時点で怪しいなと思ったのが、50ドル札や100ドル札などの高額な紙幣がかなりの枚数が入っている封筒からお札を出してきた点でした。カナダではキャッシュレスがかなり普及しており、数百円の買い物でもデビットカードやクレジットカードで支払うのも当たり前です。

そんな中10ドル札や20ドル札ならまだしも、50ドル札、100ドル札を現金で出してくるのは観光客の方以外ではかなり稀なのです。そのため私が働いていたカフェでも、どうしてもそれしかない場合を除き、お客さんが50ドル、100ドル札で払おうとした時は「カードでの支払いや額の小さいお札はないか、基本的に当店では50ドル、100ドル札での会計は遠慮している」と伝えるように教育されていました。

話が戻りますが、『偽札』を使おうとした人が注文したものはミルクシェイク1つのみで、会計額は10ドルにもなっていなかったのですが、その怪しい封筒から50ドル札を出して手渡してきました。「50ドル、100ドル札での会計は遠慮している」と伝えましたが、大きい額のお札しかないと言い張るので、一度受け取りましたが、カウンターの下で試しに手でちぎってみると紙製のお札だったため、「このお札で支払いはできない」と伝えると不服そうでしたが、こちらが『偽札』と分かっているのを感じたようで諦めてお店を去っていきました。

カナダの偽札や硬貨等について詳しく書いた記事もあるので、興味がある方は併せて読んでみてください。
【カナダ留学】カナダには1円がない⁈端数のお金の払い方

2. カフェの鍵付きトイレを勝手に開けて水浴びするホームレス?!

次にご紹介するエピソードは『恐怖』を感じる経験でした。特にダウンタウンなどのホームレスや浮浪者の多い地域で働く機会がある人は、注意して欲しいです。

カナダではチェーン店のカフェやローカルのカフェなどでも、防犯上の理由から店内のトイレは外からも鍵がかかる仕組みになっているところが多いです。そのため、トイレを使いたい場合、店員さんに声をかけ、トイレの鍵を渡してもらったり、パスコードを打つタイプの鍵ならその暗証番号を教えてもらわなければなりません

お客さんとして利用する側としては、一手間なので面倒だなと感じてしまいますが、働いている側からすると変な人がトイレを利用するのを防ぐことができるため、安心材料の一つになるのです。

私がその日働いていたカフェも、バンクーバーのガスタウンというエリアでダウンタウンに位置し、近くにホームレスなどが多くいる通りがある地域にありました。働いていたカフェでは、トイレを利用したいお客さんに鍵を貸すシステムで、鍵はカウンターの裏(普段はお客さん側から見えないところ)にかけていました。その日のシフトは朝8時からで午前中は一人でお店を回していましたが、午前10時頃、店内にはお客さんはおらず、私は一人で大きな機械の裏で作業をしていたところ、鍵が閉まっているはずのトイレのドアが突然「バタン」と音を立てて閉まり、異変に気付きました。

カウンター裏を見てみると鍵がなく、誰かがトイレを使っているようでしたが、確認してみるとトイレのドアは中からの鍵はかけられていないようでした。5分くらい人が出てくるまで待ったのですが、出てくる気配がないため、ドアをノックして鍵のかかっていないドアを開けてみました。するとホームレスの男性が中の手洗いシンクで上半身裸の状態で、頭に水を浴びていました!

ありえない光景とお店に自分とそのホームレス男性しかいないことにかなりの恐怖を感じましたが、怖がっている風を見せないように毅然と「このトイレはお客さんしか使えないから、今すぐやめて出て行って」と伝えると、「ごめんごめん、でも汚していないから。。」とゴニョゴニョ言いながらも渋々お店を出ていきました。

この時は、幸いにも逆上されたりせずに済んだので良かったのですが、もし皆さんが同じ状況に出くわし、相手が反抗してくるような際は、迷わずマネージャーやオーナー、あるいは警察に連絡するようにするのがおすすめです。

3. カフェに『セクハラ電話』をかけてくる男?!

カナダに来て、カフェやレストランで働くという方が多いと思いますが、お店の電話に対応する機会がたくさんあると思います。そんな時、お客さん以外に変な人から電話がかかってくる可能性もあるので注意しましょう。

私が働いていたカフェにも複数回変な人からの電話がかかってきました。私以外にも他の同僚も、同じ人物(男性)から似たような内容の電話を受けていました。電話の内容としては、お店のことなどには全く関係ない内容で、「君は今何歳?」、「小さい女の子の洋服はWalmartで買える?」などの気味悪いものでした。

オーナーに相談した上で、該当の電話番号が表示されたら電話に出ないようにしたり、万が一出てしまっても何も話さず、電話を切っていいということで対応しました。また、場合によっては警察に相談する準備も進めていましたが、程なくしてかかってこなくなったので、警察への連絡は必要ありませんでした。

お店で働いていると、「店員」としての責任感から「ちゃんと対応しなきゃ!」「無言で電話を切るのは気がひけるな…」と思ってしまう方もいるかもしれませんが、変だなと思っても、丁寧に対応を続けてしまうと、相手を調子に乗らせ、危険なことにつながりかねないので、このような状況に遭遇したら、迷わず同僚やマネージャー、オーナーなどに相談して、どのように対応すべきか確認しましょう

電話に英語で対応するのは、かなりハードルが高いと感じると思います。カナダで英語環境で働きたいけど、英語力がどれくらい必要か気になる…という方は、下記の記事も参考にしてみてください!
【カナダワーホリ】バイト遍歴と必要な英語レベル

4. チップ入りの瓶やレジにあるiPadなどの機器を盗んでいく人?!

カナダには店員さんのサービスに対して、「気持ち」で支払う「チップ」の文化があります(通常会計金額の10〜20%)。だいたいがレストランなどで席に案内され、サーバーが付き、オーダーをとって料理を持ってきてくれたり、そのテーブルを担当するなどのサービスに対して、会計時に会計金額に追加で支払います。

カフェなどでは、レジカウンターの横に「チップジャー」などと呼ばれて、チップとしてお金を入れる用の瓶などの容器が置いてあることがあります。カフェではチップを払わない人や、会計金額の何%というより、小銭でいくらか払うという人もいます。そのため、かなり高額なお金が入っているわけではないですが、ある程度のお金がたまった瓶を盗んでいく人もいます

友人から聞いた話ですが、バンクーバーダウンタウンエリアにあるパン屋さんで働いている時に、しきりにお店の入り口から店内を伺う人がいて怪しいな、と思ったら、お客さんが何人か入ってきた瞬間を狙い、チップの入った瓶を盗んで走って逃げて行った現場に遭遇したそうです。

私が働いていたところでも、レジカウンターで使用していたiPadをどさくさに紛れて、盗まれてしまったことがありました。

日本では、レジカウンターの目の前からそんな堂々と盗みをする人なんていないだろう、と思いますが、カナダでは起こる可能性があるので皆さんも十分気をつけてください!

カナダのチップ文化やどうやったらあたふたせずに、スマートにチップを払えるか知りたい!という方は、こちらの記事も併せてどうぞ!
【カナダ留学】カナダでのスマートなチップの払い方

5. 買ってすでに半分以上食べてから文句をつけて返金や交換を要求してくる客?!

接客業をしていると、どこの国でも「クレーマー」がいるものです。日本でも理不尽な文句を言ってくるクレーマーにあたって、大変な思いをしたことがあるという方も多いのではないでしょうか?

カナダにもクレーマーはいるのですが、その「クレーマー度」が日本で経験するものをはるかに上回ることもあるかもしれません!私が経験したのは、ソフトクリームがメインのカフェで働いていた時に、アイスの半分くらいまで食べ終わったところで、「私やっぱりこの味好きじゃなかったわ。(ソフトクリームなので、味はバニラ、チョコ、またはミックス)やっぱりチョコじゃなくてバニラが良かったの。バニラに交換してもらえない?」と言われて驚きました!

お店としては、お客さんにお店での体験をより良いものにしてもらえるように、と心がけていたので、お店の利益や損を優先して交換してあげずに、お客さんから低評価のレビューを書かれたり、言い争いになるよりは少しでも要望に近いことを提案できるようにしていました。そのため、その時はしょうがなく、(もちろん通常の量ではなく、)半分残した量と同量の新しいソフトクリームを渡すことにしました。

これも時と場合によるので、どのクレーマーにもこのような対応をしていれば、お店にとってマイナスですが、その時はマイナスだけど、お客さんの満足度やお店の評価などトータルで考えた時に、少しくらいの不利益なことをしても、あとでプラスになると思った場合のみこのように対応していました。自分一人では判断しかねる場合もあるかもしれないので、こんな状況に遭遇し、迷ったら誰かにどう対応すべきか聞いてみましょう!

6. マリファナを吸ってヘラヘラしながら注文してくる客?!

最後にご紹介する体験談は、日本ではまず起こりえませんが、カナダでは割とよくある光景です。カナダでは、マリファナ(大麻)を吸うことは合法となっているため、それほど頻繁ではありませんが、「あ、この人マリファナ吸ってきたんだな。」と臭いや行動から分かるお客さんに遭遇することがあります。

マリファナを吸った人は、目がとろんとしていたり、何もないのにヘラヘラ(ニヤニヤ?)しながらハッピーな気分に浸っていたり、と奇声を発していたり、攻撃的になることはないので、危害を加えてくるような状況ではなかったのですが、ちょっと普通ではないなと感じます。

なので、お店に来たはいいものの、注文もおぼつかなかったり、「これでいいですか?」などと聞いても、会話がちゃんと成立しないこともありました。それでも、ちゃんとお金を払って、購入したものを受け取って、ニコニコしながら去っていくパターンが多かったので、初めこそびっくりしますが、慣れると「またか。」と思うくらいでした。笑

カナダで合法となっているマリファナってそもそも何?と思った方や、『マリファナ=危険?!』というイメージの強い方は、カナダに留学に来る前に、こちらの記事もぜひ読んで、カナダについて予習してみてください!
【カナダの噂】マリファナ合法で危険な国?うそ/本当?な6選

まとめ

いかがでしたか?カナダで働いているとそんな状況に遭遇するの?!とびっくりされた方もいたのではないでしょうか?またすでにカナダ留学、ワーホリを経験されて、もっと驚きの体験をしたよ!という方もいらっしゃるかもしれません!もちろんまずは自分の身の安全を第一にしつつ、こんな状況に遭遇しても冷静に対応できるように日頃から注意し、こういうことも起こりうるんだ、という知識を持っておくといいでしょう!この記事が参考になったら嬉しいです。